2021年08月15日

オリンピックの祭りの後に・・  山西哲郎先生

コロナ禍、猛暑、大雨に加えて、日本列島は世界の平和の祭典オリンピックを終えました。われら走る仲間の皆さんは、いかに過ごされましたか。本来ならば、木々の木陰の下をゆっくり走り、草地に腰を下ろし、ビールでも飲みながら、アスリートの体いっぱいに躍動した姿を思い浮かべ語り合いたかったですね。
 1964年の東京オリンピックの時、僕は東京教育大学の3年生。1912年日本が初めて参加したストックホルムオリンピックに、わが母校の旧名名、東京高等師範学校長の嘉納治五郎氏を団長、マラソン選手に金栗四三が参加しました。しかし、それほど大騒ぎもなく、むしろ、箱根駅伝を2か月に控え、群馬の山に合宿していました。
 その落ち着いた気持ちになれたのは、その頃、愛読していたパーシー・セラテイの「チャンピオンへの道」の前文の言葉でした。
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※上記の写真右は、パーシー・セラティ。'How to Become a Champion' by Percy Wells Cerutty (PMA Booksによる復刻版 2013) より引用。原著は1960年刊。

  『捧げる言葉
 近代オリンピックの創始者クーベルタン男爵の有名な言葉を借用して言い足せば
  重要なのは勝つことではなく参加することである
  重要なのは到達することではなくそこに達する道すじである
  重要なのはできることではなくできるように努めることである
  全世界は努力する人をたたえるー努力家にはだれでもなることができる
  そして誠実で我慢強い努力家が最高の成果を勝ち取ることができるのである
  チャンピオンとなるべき努力家にこの本をささげる』
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 しかし、来日中であったはずのセラティ・コーチには、むろん会えなかったのですが、7年後にオーストラリアの彼の合宿所にでかけ、5日ほど、砂丘などの大自然を走りながら教えられました。
 そのなかで、「スポーツは平和であること」を理念としてより人間にふさわしいスポーツを創ることであると身体スポーツ文化伝えられました。
 今回のオリンピックでもいろいろな課題が出ましたが、どうやら競争原理が先行しすぎ、上記のセラテイの言葉から、そして市民社会や文化から離れてしまったのではないかと・・

マラニックはSPORTS FOR ALL
 人間は知的人間(ホモ・サピエンス)、道具を作る人(ホモ・ファ―ゲル)そして、遊戯する人(ホモ・ルーデンス)と言われています。
 ホモ・ルーデンスとは、生活を楽しく、元気に仲間と過ごす運動や遊びを創る人間のこと。しかし、幼い頃、戯れ、自由に走っていた人がなぜ、走る喜びを心と体から失ってしまうのか?
 先日、鳥取大学の地域学部でオンラインでの授業でしたが、250名の学生に「マラニック」をテーマで話しました。
 「走ることは、自分と、友達、そしてまわりの風景と対話することであり、走りに歩きを加えれば、もっと対話が深く広がり、楽しい走る世界を創っていけるだろう」と、すわっての聴講でしたが、質問や意見が出され、提出してくれたコメントは300字以上にも及び、「走りに歩きを入れることの楽しさ」「マラニックを初めて知り、歩と走の組合せで、動作だけではなく自分と対話を加え心も動かす」「競技ではなく、共戯」・・と次々に、彼らから新しい発想の言葉が綴られ、新たな走るスポーツ文化が創られてきます。
 私たちもコロナ禍も過ぎていくにつれ、秋の色彩と共に、新たな走るスポーツ文化を創っていきたいですね。
つづき
posted by miko at 14:52| Comment(2) | エッセイ

2021年08月08日

「お元気ですか?大作戦」 熊野古道(紀伊路)だより by いのこさん

今回の「お元気ですか?大作戦」は和歌山よりいのこさんです。いのこさんについてはこちらをご覧ください。
※画像はクリック(タップ)すると大きくなります。

ちばてつやの漫画ではありませんが、「あしたのため」(いつかマラニックをご一緒)に、熊野古道ウォーキングでBMIを減らすことにしました。現在の値は30.1、今走っては確実に足を痛めます。まずは5s減を目指します。

〇熊野古道について
熊野古道は、熊野三山(本宮大社、速玉大社、那智大社)への参詣道で、「紀伊山地の霊場と参詣道」として、2004年に世界文化遺産に登録されました。和歌山県と「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の最終地であるスペインのガリシア州は、1998年に姉妹道提携を行っています。なお、今回歩く紀伊路(和歌山県分)は、小辺路、中辺路、大辺路、伊勢路、大峯奥駈道とともに、熊野古道主要ルートの一つです。

今回は、下図のルートを歩きました。(和歌山県公式観光サイトから引用)

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 〇山中宿を出発点に(大阪府阪南市)
 山中宿の北側入口からスタート。元禄以降、紀州藩の参勤交代で賑わったらしく、550mほどの短い町並みですが、いにしえの風情と、地域の皆さんの丁寧な生活ぶりが感じられます。

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・庄屋屋敷や本陣などが残る街並み。

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・ところどころに街角博物館があります。
通りには、ゴミ一つなく、歩いていてとても清々しい気持ちになります。

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・馬目王子
「王子」は紀伊路と中辺路だけに見られ、参詣者の守護が祈願される場所です(大阪府に23,和歌山県に78)。馬目王子は、紀伊路の大阪府最後となる23番目の王子です。

〇雄ノ山峠(県境)越える
 宿場を後に、阪和高速道とJRきのくに線に沿って、府県道和歌山貝塚線を歩きます。県境には境橋があって、大阪府側のたもとに、お上公認による最後の仇討ち場がありました(1863年成就)。また、この付近は、日本遺産の「葛城修験道」と交差する地域です。山中王子を経て、順調な足取りで峠を目指します。峠を示す標識はありませんでしたが、ほんの少し下ったところに、不動明王を納めた小さな祠がありました。

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・熊野古道(府県道和歌山貝塚線)の県境付近。

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・免許状にて行われた日本最後の「仇討ち」場。

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・山中王子(和歌山市滝畑)。

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・峠に向けてさらに登路が続きます。
 いにしえの熊野古道に思いをはせながら、高速道路を横目に車道を歩きました(どこかに山道があるかも)。

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・峠の不動明王。
 道端にたくさんのイノシシの堀跡を見ながら、順調に坂を下ります。

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・下り坂が緩やかになったあたりで、高速道路の大きなジャンクションが頭上に見えてきます(阪和道と京奈和道との和歌山JCT)。

〇山口王子から吐前王子へ(紀の川を渡る)
 県道を、集落手前で左にそれて、山口王子へ。その後、紀ノ川平野北端を東西に走る県道粉河加太線を西に、炎天下の中を歩きます。コンビニがあるかと思いきや、予想外れに終わってしまいました。このころ、歩き始めて3時間、距離は10kmほど。リュックには、飲み物あるが、冷たいアイスクリームが欲しい。

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・集落手前で左にそれます。

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・山口王子(和歌山市湯屋谷)。
 中央に写る新しい石碑は「和歌山の青石」(緑色片岩)のよう。庭石や石垣に使うととても美しい。

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・車の多い粉河加太線を歩く。時刻は9時近くなり、日差しと気温が増して、ツライ。線路のように見えるのは、電線の陰で、日差しの強さが分かりますね。コンビニが見つからない。さらに、日ごろ履きなれないテニスシューズのため、つま先が痛くなってきました。

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・川辺王子(和歌山市上野)。

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・炎天下の水田地帯を歩くのは、なかなかです。
 紀ノ川の下流部に和歌山市があり、平野部の農業は今も米栽培が盛んです。中流部の紀の川市周辺は、カキ、モモ、ハッサクなどの果樹栽培、さらに上流部の奈良県に入ると、紀ノ川は吉野川と名前を変え、林業が盛んです(吉野杉が有名)。

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・中村王子(和歌山市楠本)。
 水田地帯の中に、看板だけがぽつんと残っていました。近くにショッピングモールを見つけ、寄り道をすることに。フードコートで食事をし、体温を冷やすため、少し長い約1時間の休憩を取りました。11時にウォーキングを再開しますが、外は、相変わらずの炎天下です。

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・紀ノ川北岸の堤防沿いの道
今は紀の川を渡る船着き場はなく、少し下流にある川辺橋を渡ります。

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・紀ノ川にかかる川辺橋(756m)。
 歩道左隅にあるわずかな日陰に沿って歩きます。ショッピングセンターで滞在したお陰で、元気は出たものの、さすがに炎天下の歩行はつらく、つま先の痛みはさらに増してきました。

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・欄干の合間から見る龍門山(紀州富士)

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・紀ノ川に沿って走るJR和歌山線。和歌山県内の同線の駅は22と多く、ほぼ2kmおきに駅がありますから、駅密度が全国一高いJR路線かもしれません。半分ほどの駅は、2両分のホームのみの、駅舎のないのもので、事情を知らない人が4両編成の後部に乗ると、田畑のまん中に電車が止まって、ビックリします。

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・吐前王子(和歌山市吐前)。

〇JR布施屋駅で本日の行程を終了
 12:20に駅に着くが、ちょうど4分後に帰りの電車が来るタイミングでした。炎天下を避けて昼寝後にさらにウォーキングを続ける予定でしたが、つま先の痛みがひどく、本日はこれまでに(16.4km、標準所要時間5時間45分を約6時間30分で踏破)。いつか、すがすがしい気分でマラニックすることを夢見て、BMI減少に挑みます。
次回は、猫のたま駅長で有名な和歌山電鐵貴志川線を渡ります。

イノシシ一口メモ
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猪突猛進や猪武者という言葉から勇ましいイメージが連想され、走る姿もよく描かれます。しかし、彼らはふだん走ることをしません。動物が走る理由で考えつくのは、獲物を獲るためか、捕食者から逃げるため、また、たまには仲間同士の喧嘩で走ることもあるでしょう。ライオンなどの肉食獣は、鋭く尖った裂肉歯やカギ状の爪をもっていて、走って獲物を倒します。一方、イノシシの食べ物はほとんどが植物質で、相手を倒す武器をもちません。雄には長くのびた犬歯がありますが、これは後ろ向きに反った護身用で、相手を襲うのにあまり役立ちません。イノシシが走るのは、どうも何かから逃げるためのようです。猪突猛進という言葉は、恐さで必死に走るイノシシの様子を見て、人間が誤解してつけた言葉のようです。「写真」はイノシシの母子で、雄は子育てには参加しません。

春から初夏に出産し、生後約3か月までの小さな子どもには、縞模様があって、ウリ坊と呼ばれます。

2021年08月01日

スケッチラン 2021・8月分 「スケッチランでスケッチ会へ」 by野口智子

 みなさま、こんにちは。お元気ですか?
 梅雨が明けて一気に気温上昇。オリンピックも始まりましたが、盛り上がるようなそれどころではないような・・・。
 先日、ワクチン接種二回終了。二回目翌日副反応で発熱しましたが 「感染しても重症化しない」という安心感がもてました。
 東京はとにかく人が多い・感染者が多い、オリンピックもはじまり、・・。
 いつどこで感染してもおかしくない状況。早く収束してほしいです。
 「コロナよ、収まれ〜」

 この日は初参加のスケッチ会へ
 メンバーは人物画デッサン会の方、「初」と言っても初めての方ではありません。
場所は王子駅前の音無親水公園

「近い」
どこをどう行っても大丈夫
ふら〜とスタート

旧中山道、好きな建物、仲宿の「板五米店」
丁度配達の方が来ました

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@「まいど〜」

加賀の方に抜けて・・・

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A「根っこの悲鳴「土をくれ〜」」

ここは加賀公園。
土がどんどん減っている感じがします。
いつも根っこの悲鳴が聞こえます。

石神井川は桜で有名。
快体健歩RC主催「春のお花見マラニック」のコース。
この楽走プラスの「スケッチラン」がスタートしたころ、スケッチランしながら走ったこともあります(2019・04・19掲載「お花見マラニック スケッチラン」)
その川沿いに少し進み、上がって北区中央公園へ

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B真っ白がまぶしい文化センター


この付近は古い建物が残っていてこれはかつての陸軍東京第一造兵廠


さて・・・そろそろ行こうか?
いや、まだいいかな?
スケッチ会場はもうすぐそば
最後の寄り道スケッチへ
十条駐屯地の東にある北区中央図書館へ

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C今日はレンガの日?  (煉瓦にスケッチセンサーが鳴る傾向が強い)


もう行こう!
ようやくスケッチ会場 音無親水公園へ

「石神井川」がこの辺りだけ「音無川」
桜の季節、花筏で流れて来た花びらが、この手前でせき止められ、日を追うごとにたまってたまって・・・
見事なピンクの絨毯になります
その後は・・?清掃・・?見たことはありません

音無親水公園
水車(動いていません)、舟串橋(木の橋)、せせらぎ(夏に水を流す、今はなし)、権現滝、緑(ピンク・黄色・赤・緑)
上に大きな音無橋

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D「こうするといいかもね」(せせらぎにたっぷり水 まわる水車)

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E「ぐ〜んと大きな音無橋」

皆さんとおしゃべりして描いてお弁当を食べて・・・
楽しいひとときを過ごした

さて帰ろう「さようなら〜」スケッチ会を早退 
帰りがけにちょっと寄り道スケッチ

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F「やっぱり今日は煉瓦の日」

ここは醸造試験所跡地
渋沢栄一さんが作った日本煉瓦製造株式会社の深谷工場の煉瓦を使用したとのこと
先ほどの「音無橋」も渋沢栄一さんと関係があるみたいです

 先日、群馬に帰る途中、渋沢栄一ゆかりの地(深谷の生家・先生の家・おしゃれな建物・・)をスケッチ。
生家(なかんち)はお寺さんの門のような大きな門、母屋も大きく、蔵も4つ。
「渋沢栄一ってすごい人」と実感しました(笑)

<お知らせ>

〇「グランプリ」受賞

 東京海洋大学海事ムミュージアム主催 「明治丸フォト&絵画コンテスト」で「グランプリ」受賞しました。
 2年前、海洋大で行われたランニング大学の際に、同大学の田村先生からお誘いいただきそれから毎年参加しています。その時の様子は、2019・07・27の楽走プラスに掲載されています。

 今年は感染予防のためキャンパス内に入れない状況でのフォト・絵画コンテスト。
→入れないなら検索してしか描けない絵にしよう
→明治丸 船内の平面図を調べ 歴史をちょっと調べる
→俯瞰見取り図 「一等客室図解」


船内の装飾が素晴らしいのがよくわかりました
絵が細かいです(笑)
よく見ると人がいっぱい それぞれ何かしています
食事、ダンス、おしゃべり、ドリンク作り・・
髪をセット、本を読む、寝る、ドアを開ける・・・
台所や御座所も

拡大してご覧ください

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「一等客室図解」


〇全国サムホール公募展&オークション 出品

サムホールとは紙の大きさで「はがき二枚分」です

ランニングの世界26号表紙から始まった「コロナ収束」シリーズ・・
表紙(10号)→40号→25号→10号→(実は富弘美術館公募展にも出品予定です)
・・・・・
今年出すならやはり「これ」
40号(100p×80p)の写真を主に、他のも見ながら、「はがき二枚分」に詰めこみました 
  
始めは有楽町の交通会館とWEBの両方で開催予定でしたが、感染が拡大し、WEB展覧会(投票も)のみとなりました

WEB展覧会 (投票期間 8月16日(月)11:00〜8月19日(木)16:00)
※会期終了後も次回展(2022年2月)募集終了頃まで掲載


※お一人5点投票できます。ご覧いただき「いい」とお感じになりましたら・・・お願いします。
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〇ウチ、断捨離しました 再放送決定です
「超絶ゴミ屋敷!?リターンズ 娘軍団VS80代両親」
先日はみなさま、ご覧いただきありがとうございました
再放送します(笑)

BS朝日 8月1日 8月8日 15:00〜

ただのゴミ屋敷の片づけだけではなく、いろいろ詰まってます
詰まっているものが大きいです
(と、感じています)



つづき
posted by miko at 00:00| Comment(3) | スケッチラン