2021年08月08日

「お元気ですか?大作戦」 熊野古道(紀伊路)だより by いのこさん

今回の「お元気ですか?大作戦」は和歌山よりいのこさんです。いのこさんについてはこちらをご覧ください。
※画像はクリック(タップ)すると大きくなります。

ちばてつやの漫画ではありませんが、「あしたのため」(いつかマラニックをご一緒)に、熊野古道ウォーキングでBMIを減らすことにしました。現在の値は30.1、今走っては確実に足を痛めます。まずは5s減を目指します。

〇熊野古道について
熊野古道は、熊野三山(本宮大社、速玉大社、那智大社)への参詣道で、「紀伊山地の霊場と参詣道」として、2004年に世界文化遺産に登録されました。和歌山県と「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の最終地であるスペインのガリシア州は、1998年に姉妹道提携を行っています。なお、今回歩く紀伊路(和歌山県分)は、小辺路、中辺路、大辺路、伊勢路、大峯奥駈道とともに、熊野古道主要ルートの一つです。

今回は、下図のルートを歩きました。(和歌山県公式観光サイトから引用)

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 〇山中宿を出発点に(大阪府阪南市)
 山中宿の北側入口からスタート。元禄以降、紀州藩の参勤交代で賑わったらしく、550mほどの短い町並みですが、いにしえの風情と、地域の皆さんの丁寧な生活ぶりが感じられます。

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・庄屋屋敷や本陣などが残る街並み。

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・ところどころに街角博物館があります。
通りには、ゴミ一つなく、歩いていてとても清々しい気持ちになります。

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・馬目王子
「王子」は紀伊路と中辺路だけに見られ、参詣者の守護が祈願される場所です(大阪府に23,和歌山県に78)。馬目王子は、紀伊路の大阪府最後となる23番目の王子です。

〇雄ノ山峠(県境)越える
 宿場を後に、阪和高速道とJRきのくに線に沿って、府県道和歌山貝塚線を歩きます。県境には境橋があって、大阪府側のたもとに、お上公認による最後の仇討ち場がありました(1863年成就)。また、この付近は、日本遺産の「葛城修験道」と交差する地域です。山中王子を経て、順調な足取りで峠を目指します。峠を示す標識はありませんでしたが、ほんの少し下ったところに、不動明王を納めた小さな祠がありました。

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・熊野古道(府県道和歌山貝塚線)の県境付近。

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・免許状にて行われた日本最後の「仇討ち」場。

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・山中王子(和歌山市滝畑)。

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・峠に向けてさらに登路が続きます。
 いにしえの熊野古道に思いをはせながら、高速道路を横目に車道を歩きました(どこかに山道があるかも)。

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・峠の不動明王。
 道端にたくさんのイノシシの堀跡を見ながら、順調に坂を下ります。

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・下り坂が緩やかになったあたりで、高速道路の大きなジャンクションが頭上に見えてきます(阪和道と京奈和道との和歌山JCT)。

〇山口王子から吐前王子へ(紀の川を渡る)
 県道を、集落手前で左にそれて、山口王子へ。その後、紀ノ川平野北端を東西に走る県道粉河加太線を西に、炎天下の中を歩きます。コンビニがあるかと思いきや、予想外れに終わってしまいました。このころ、歩き始めて3時間、距離は10kmほど。リュックには、飲み物あるが、冷たいアイスクリームが欲しい。

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・集落手前で左にそれます。

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・山口王子(和歌山市湯屋谷)。
 中央に写る新しい石碑は「和歌山の青石」(緑色片岩)のよう。庭石や石垣に使うととても美しい。

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・車の多い粉河加太線を歩く。時刻は9時近くなり、日差しと気温が増して、ツライ。線路のように見えるのは、電線の陰で、日差しの強さが分かりますね。コンビニが見つからない。さらに、日ごろ履きなれないテニスシューズのため、つま先が痛くなってきました。

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・川辺王子(和歌山市上野)。

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・炎天下の水田地帯を歩くのは、なかなかです。
 紀ノ川の下流部に和歌山市があり、平野部の農業は今も米栽培が盛んです。中流部の紀の川市周辺は、カキ、モモ、ハッサクなどの果樹栽培、さらに上流部の奈良県に入ると、紀ノ川は吉野川と名前を変え、林業が盛んです(吉野杉が有名)。

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・中村王子(和歌山市楠本)。
 水田地帯の中に、看板だけがぽつんと残っていました。近くにショッピングモールを見つけ、寄り道をすることに。フードコートで食事をし、体温を冷やすため、少し長い約1時間の休憩を取りました。11時にウォーキングを再開しますが、外は、相変わらずの炎天下です。

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・紀ノ川北岸の堤防沿いの道
今は紀の川を渡る船着き場はなく、少し下流にある川辺橋を渡ります。

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・紀ノ川にかかる川辺橋(756m)。
 歩道左隅にあるわずかな日陰に沿って歩きます。ショッピングセンターで滞在したお陰で、元気は出たものの、さすがに炎天下の歩行はつらく、つま先の痛みはさらに増してきました。

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・欄干の合間から見る龍門山(紀州富士)

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・紀ノ川に沿って走るJR和歌山線。和歌山県内の同線の駅は22と多く、ほぼ2kmおきに駅がありますから、駅密度が全国一高いJR路線かもしれません。半分ほどの駅は、2両分のホームのみの、駅舎のないのもので、事情を知らない人が4両編成の後部に乗ると、田畑のまん中に電車が止まって、ビックリします。

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・吐前王子(和歌山市吐前)。

〇JR布施屋駅で本日の行程を終了
 12:20に駅に着くが、ちょうど4分後に帰りの電車が来るタイミングでした。炎天下を避けて昼寝後にさらにウォーキングを続ける予定でしたが、つま先の痛みがひどく、本日はこれまでに(16.4km、標準所要時間5時間45分を約6時間30分で踏破)。いつか、すがすがしい気分でマラニックすることを夢見て、BMI減少に挑みます。
次回は、猫のたま駅長で有名な和歌山電鐵貴志川線を渡ります。

イノシシ一口メモ
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猪突猛進や猪武者という言葉から勇ましいイメージが連想され、走る姿もよく描かれます。しかし、彼らはふだん走ることをしません。動物が走る理由で考えつくのは、獲物を獲るためか、捕食者から逃げるため、また、たまには仲間同士の喧嘩で走ることもあるでしょう。ライオンなどの肉食獣は、鋭く尖った裂肉歯やカギ状の爪をもっていて、走って獲物を倒します。一方、イノシシの食べ物はほとんどが植物質で、相手を倒す武器をもちません。雄には長くのびた犬歯がありますが、これは後ろ向きに反った護身用で、相手を襲うのにあまり役立ちません。イノシシが走るのは、どうも何かから逃げるためのようです。猪突猛進という言葉は、恐さで必死に走るイノシシの様子を見て、人間が誤解してつけた言葉のようです。「写真」はイノシシの母子で、雄は子育てには参加しません。

春から初夏に出産し、生後約3か月までの小さな子どもには、縞模様があって、ウリ坊と呼ばれます。

posted by miko at 13:27| Comment(4) | スケッチラン
この記事へのコメント
いのこさん
投稿ありがとうございます。
熊野古道は、以前より興味がありました。
数年前ですが、ラン大の仲間が、日本のオススメとして、語ってくれた場所。
いつか、マラニックしたいです。
猪は、緊急事態の時に走るのですね〜
勉強になりました。
Posted by ラン大 ハラダ at 2021年08月08日 15:04
街中あり山路あり、変化に富んで楽しそうな紀伊路です。これから和歌山市より南に下りてどんな景色に出会えるのか。続編を楽しみにしています。熱中症に気をつけながら楽しい道中を!
Posted by 北島政明 at 2021年08月08日 22:15
いのこさん
おはようございます
楽しいです!
熊野古道、ほんのちょっとだけ熊野三山の近くを歩きました。
私も古い町並みが好きで旧道歩きが大好きです。マラニック、ピクニック・・行きたいですね!
続き、楽しみにしています
(旧街道歩きのことが詳しく書いてある「人力」というサイトがあります。読みやすく貴重な情報満載です。東海道や中山道、日光街道ラン・・・私はよく活用しました)
Posted by スケッチランのぐち at 2021年08月09日 04:50
みなさま
いのこです。温かいお言葉、有難うございます。
熊野古道、さらに頑張ります。ご期待下さい。また、和歌山にもぜひお越し下さい。

「人力」とそこに紹介されている「シングルおやじの気ままな一人旅」サイト、とても参考になります。私の郷里近くにある高野山の周辺もたくさん歩かれているようです。すごい人は全国各地にいっぱい居ますね。
Posted by いのこ at 2021年08月09日 13:18
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